2. 品種名

ヤマアジサイの品種名によく付く言葉とシリーズ名をあげる。
知っていると品種の理解が早い。

2-1. 品種名に付く言葉
装飾花のガク片がピンクと青など複色でグラデーションになる場合。
‘虹’ ‘大虹’ ‘虹姫’ ‘小田虹’ ‘比叡の虹’
絞り、絣 装飾花のガク片に地の色以外の色が縞状に入る場合。絞りと絣の区別 はつけられない。
‘伊予絞り’ ‘肥後絞り’ ‘伊予の青絣’ ‘美里絣’ ‘井内絣’
葉に白や黄色の斑が入る場合。
‘千里錦’ ‘伊予錦’ ‘天狗塚錦’ ‘美萩錦’、元になる品種に斑が入った品種として‘七段花錦’ ‘クレナイ錦’などがある。
2-2. シリーズ名

命名者が品種名の一部を連続して使用している場合で、伊予シリーズ、伊予系などと呼びならわされている。園芸アジサイのシリーズ名のように厳密なものではなく、別の命名者が同じ様な品種名つける場合も多く判然としない。

大山(だいせん) 鳥取県大山山麓から出た変わり花を大根島で栽培・増殖した品種群。池田正宏が鎌倉鶴岡八幡宮で展示会を続け、広まった。
伊予 稲葉勝・日本エビネ山草センターが非常に多く命名しているが、産地が伊予であるとは限らない。また別人の命名で伊予がつく品種もある。
美里 晴楓園が命名。美里は地名ではなく命名者の孫娘の名に因むという。
土佐 大崎博道・あじさい市場が積極的に命名している。高知産にも優れた品種があることをアピールしたいという。
碧(みどり) 増淵整治が四万十川周辺産の品種に多くつけている。鎌倉宮にはこのシリーズを含め、同氏命名の品種が多数植えられている。
アジサイ百科

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